「新シルクロード経済帯が再び発展しつつある」と中国社会科学院中央アジア問題専門家の孫壮志氏は指摘する。「陸路交通の一体化によって陸地文明衰退の現状が一変し、アジア・アフリカ・欧州各国がより活発に多角的な経済交流を展開するようになった。協力分野は従来の人的資源、エネルギー、鉱物資源から今では技術、投資、金融、サービスに広がり、世界経済に重要な影響を与えている」。
世界金融危機後、世界の経済情勢は低迷し、回復も遅れている。米国、ユーロ圏などの先進国はどこも数多くのリスクに直面する一方、中国を代表とする新興経済国は安定した発展を続けている。
「発展途上国、特に新興市場の経済成長率は先進国を2~3%上回り、市場規模は巨大で潜在力も計り知れない」と北京大学国家発展研究院経済学教授の周其仁氏は指摘する。