国務院の李克強総理は11日に行われた第7回夏季ダボス会議の開幕式で特別スピーチを行い、海外から高い注目を浴びた。海外の専門家やメディアの中には、李総理のスピーチは市場関係者の中国経済に対する信頼感を一層堅固なものにしたとの見方を示す人もいる。新華網が伝えた。
米国のシンクタンク・ピーターソン国際経済研究所の陸瑞安経済研究員によると、中国の新指導者は中国経済の成長率に対する市場の期待を誘導することで目立った成果を挙げた。新指導者は、中国は成長率が7-8%の間におさまる経済の安定的な運営に満足していること、必要な措置を取って中国経済がこの水準の成長を維持できるようにしたことを、世界に向けて発信したという。
陸氏によると、李総理の外部リスクに対する判断も正確だ。資本の管理コントロールなどのため、中国は外部経済の変動リスクに接する窓口が小さいが、インドやインドネシアなどの他のアジアの経済体は直面するリスクが中国よりも大きい。だが全体としていえることは、アジアの経済体の現在の情況は、1990年代末期のアジア金融危機の頃よりもよいということで、米国、欧州、日本の需要の振興もアジア地域の経済成長にプラス効果をもたらすという。