ブルームバーグ社が報道で重点的に伝えたところによると、李総理は次のように述べたという。経済が下降傾向にあるときは短期的な活性化政策をうち出して経済成長ペースを引き上げるのが一つの方法だが、中国は利害をはかりにかけ、こうしたやり方では深層レベルの問題の解決にはならないと考える。中国は金利市場化プロセスを積極的に推進し、狙いを定めた措置を取り、地方政府の財務問題を秩序をもって規範化し緩和させている。
AP通信によると、李総理は中国の現在の経済回復の基盤はまだしっかりしたものではないとの見方を示すと同時に、経済構造の改革の推進を加速させる決意を明らかにした。李総理は今回、新たな活性化措置は打ち出さず、持続可能な発展の経済成長モデルを構築することを強調した。中国は今、内需主導型の経済成長モデルの創出に向けて努力を続けており、これによって(従来の)貿易・投資主導型モデルに代えようとしているという。
またAP通信によると、李総理は投資環境のさらなる改善を約束し、多国籍企業に中国でのビジネスは賢明な選択であることを証明した。また中国の地方政府の債務問題に対する外部の懸念を解消するよう努力しているとし、「全体としては安全でコントロール可能であると自信をもって言える」と述べたという。