中国外貨取引センターのデータによると、16日の人民元の対ドル基準値は1ドル=6.1554元、前回取引日から-24ポイントで、05年の為替制度改革後の最高値を更新した。
このところの人民元相場の上昇について業界内では▽8月の輸出入、生産者物価指数(PPI)、製造業購買担当者景気指数(PMI)など多くの経済指標がいずれも好調▽外資が中国の発展のポテンシャルを有望視▽人民元の国際化加速によって人民元建てクロスボーダー決済が活発になっている――ためといった3つの要因が主な推進力になっているとの見方が強い。
これについて中国国際経済交流センター戦略研究部の張栄楠副研究員は「証券日報」に取材に対し、「中国経済が好調というのはそのうちの最も主要な要因で、上半期の中国経済が右肩下がりになった原因は企業が在庫調整期だったからで、7月以降の大口商品の明らかな輸入の伸び加速は企業が在庫補充段階に入ったことをあらわしている。これがマクロ経済の回復を加速する」と説明。