付氏によると、人民元のダブル黒字構造、人民元の国際化が実現するまでは全体的な上昇は続くという。
「実際に人民元相場は現在すでに均衡利子率に近づいている。今後の上昇には限界があるが、人民元はこのまま安定した上昇を維持するだろう」と張氏は指摘する。「経済成長率が7%前後の場合、人民元は1.5~2%の間の上昇が合理的だが、年初の人民元相場は2%以上上昇した。これは政府の意図的な押し上げとは無関係のようだ」。
外資の中国への逆流は、次の周期の高値圏で持ち株を売却するための準備を前もってするのが狙いとの声もある。
これについて付氏は「外資の向かう方向と中国の経済構造転換、中国の経済成長予想とは大きな関係がある。今のところ中国経済は明らかに落ち着いた回復をみせている。人民元上昇の予想と資本の流動は密接な関係にあるため、人民元の国際化の強化にともない、相応のリスク防止に注意する必要がある」と注意を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月17日