中国銀河期貨(先物)研究センター首席マクロ経済顧問を務める付鵬氏もこれと同じ考えで、「ハンセン指数にしても、香港市場のNDF(ノンデリバラブル・フォワード)にしても新興市場は米国の量的緩和政策(QE)の縮小予想拡大による衝撃がだんだん薄れ、さらに中国経済の安定した回復により、利ざやを稼ぐ資本が再び中国に戻ってきている」と指摘する。
注目に値するのは、J.P.モルガンやモルガン・スタンレーなど世界的な金融機関の幹部も「中国売り」の論調を翻し、中国はなお有意義な成長を経験しており、最高指導部が力を尽くしている構造改革が巨大な成長ポテンシャルを刺激するとの見方を示し、中国経済の中長期的発展を非常に有望視していることだ。
中国の国際化も加速を続けており、人民元建てクロスボーダー決済も日増しに活発化している。これについて張氏は「人民元の相対的な堅調が人民元の国際化に安定した貨幣価値の自信と資本市場の流動性の安定した状況を提供している」と指摘する。
では今後、人民元の上昇はこのまま続くのか?どれだけ上昇するのか?