対シリア軍事行動をめぐる市場の懸念が大きく緩和されるに伴い、国際原油価格が反落した。これを受け、中国国内でも精製油価格引下げへの期待が高まっている。さらに月末にはノルマ追い込みのため各ガソリンスタンドで値下げによる販促が相次ぐと予想されるため、国内の精製油市場は現在、値下げ待ち状態で再び低迷に陥っている。このため、国慶節後にはガソリン・ディーゼル油の価格が安定的に引き下げられる見込みだ。北京青年報が伝えた。
国際原油価格の下落に伴い、国内でも原油取引価格の値下げが始まっている。華北・長江流域・華東地域では取引価格が1トンあたり30?50元と小幅の下落。一方で西南・西北・東北地域の原油価格は堅調に推移している。精製油を見ると、国際原油価格が2日連続で大幅に下落したことを受け、ガソリン・ディーゼル油精製価格の値下げ圧力が高まったが、市場の需要に下支えされ、安定を維持している。
中宇資訊のモニタリングデータによると、9月18日の時点で、中国の主要26都市における中国石油天然気股フェン有限公司(ペトロチャイナ)、中国石油化工集団公司(シノペック)の国三93号ガソリンの平均卸売価格は9361元/トン、国三0号ディーゼル油は8231元/トンだった。小売価格との差は1トンあたりそれぞれ845元、547元。国四93号ガソリンの平均卸売価格は9292元/トン、国四0号ディーゼル油は8195元/トンだった。