米華字紙・星島日報は21日に掲載した社説「中国の世界2位 いかに実情を理解するべきか」の中で、「中国の世界ランキングを誇りに思うことも、卑屈になる必要もない。中国はそもそも世界最大の発展途上国と見なされており、進歩と遅れ、希望と困難が共存しているからだ。これを理解すれば、真の国情を把握する一助となる」と指摘した。
同社説の概要は下記の通り。
中国人はこの数年間の観察と思考を経て、「中国は世界2位」の真の含意を理解している。「中国は世界2位」という説は、2010年に中国が発表したGDPデータが日本を超え、世界2位の経済体になったことから始まる。しかし「経済力が世界2位」になったからといって、その国が「世界2位」になったとは限らない。これには社会の発展水準、政治的影響力、軍事、科学技術、文化などさまざまな要素が関連してくるからだ。
欧米諸国が金融危機の深刻な影響を被る中、メディアはこの機に乗じ「中国の奇跡」を喧伝し、「世界2位の経済大国」が「世界2位」と結びついた。事情をよく理解していない人々は、中国の総合的国力と影響力が世界2位になったと思い込み、民間では一時「G2体制」に関する議論が、公式発表から離れて一人歩きを始めたほどだ。