中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝副総裁は25日、中国大陸部と台湾の金融業の発展をめぐる「第18回両岸金融学術シンポジウム」に出席し、「金融政策の安定を堅持し、金融分野の改革のより一層の開放を推進することは、中国マクロ経済政策における重要な取り組みである」と強調した。人民銀と金融監督・管理機関は今後、金利の市場化改革を推進し、民間資本によるリスク自己負担の民営銀行の設立の試行を行うなど、金融システムの改善や最適化を図る。26日付中国証券報が伝えた。
人民銀は対外開放の拡大に向けて以下の5点に取り組む。1、資本項目における人民元の自由兌換を推進することで、クロスボーダーでの投資や貿易への金融面の支援を強化する。2、人民元為替レートメカニズムをより一層改善するにあたって、為替相場が市場の需供状況をより反映されるようにし、人民元為替レートの弾力性を高める。3、人民元建てクロスボーダー決済の手続きを一層簡素化し、個人向けのクロスボーダー人民元建て業務の展開を後押しする。4、金融監督・管理メカニズムを改善し、十全な安全保障とリスク管理枠組みを構築し、預金保険制度(ペイオフ)の確立を推進する。5、直接融資の発展に力を入れ、社会融資構造の最適化を図る。
「中国証券報」より 2013年9月25日