ロシアの国営ラジオ局「ロシアの声」は12日、「人民元がアジア太平洋地域から米ドルを追い出すかもしれない」との見出しで、米国の予算危機が続く中、米政府が債務の支払いを回避する懸念が浮上していると伝えた。
こうした噂で米国の最大の債権国である中国も予算調整の過程に巻き込まれている。ロシアの有力紙イズベスチアが伝えた。確かに中国には懸念する理由がある。中国政府が発表した米国債保有額は1兆3000億ドルだが、仲介を通じて米国の有価証券に投入した資金はそれをはるかに上回る。
一部の資料によると、米国が中国に未返済の債務は3兆5000億ドルにもなるという。ただ米国の危機解決の結果がどうなろうと、中国が損することはない。将来、中国は米投資会社を含め米国が一体どれだけの債務を抱えているかを全世界に公表する可能性がある。米国はそれを恐れている。具体的には、中国が米国が自らの債務に対応する力がないことを発表し、米企業に株式での返済を要求する。まず東アジアで操業している石油会社、輸送会社、投資会社の一部の支配権を握り、米国の予算危機がこのまま続けば、中国は人民元を世界通貨にすることを提案できる。その結果、人民元がアジア太平洋地域で主要決済のツールになる確率はかなり高いという専門家もいる。