タイのバンコクを訪問した中国国務院の李克強総理は12日、タイのインラック首相と共に中国高速鉄道展を見学した。双方は、中国とタイの鉄道分野の協力がもたらすと見られる「中国のスピード」に深い興味を示した。李克強総理はインラック首相に中国の高速鉄道の建設の成果と競争の優位性を紹介した。中国の「高速鉄道外交」と見られ、「ピンポン外交」や「パンダ外交」にも匹敵する。香港「文匯報」が13日に伝えた。
タイのバンコクを訪問した中国国務院の李克強総理は12日、タイのインラック首相と共に中国高速鉄道展を見学した。双方は、中国とタイの鉄道分野の協力がもたらすと見られる「中国のスピード」に深い興味を示した。李克強総理はインラック首相に中国の高速鉄道の建設の成果と競争の優位性を紹介し、「中国の高速鉄道の技術は先進的で、安全で信頼でき、コスト面で競争の優位性があり、中国とタイが鉄道分野の協力を強化できることを望んでいる」と述べた。
中国とタイの高速鉄道協力プロジェクトの交渉はすでに始まっている。今年8月19日、中国とタイの第1回戦略対話がバンコクで行われ、双方は両国の高速鉄道、水利、クリーンで再生可能な代替エネルギー、教育、人的資源の発展などの分野の協力を重点的に強化することで合意した。中でも、高速鉄道分野の協力は新たな目玉となっている。また、双方は、時期を見て中国で第2回戦略対話を実施することにも同意した。
10月6日、習近平国家主席はインドネシアのバリ島でインラック首相と会談した際、「高速鉄道と水利施設の建設は地域の相互接続、タイの経済と国民の生活にかかわり、協力の重点として推し進め、両国の友好を代表するプロジェクトにすべきである」と強調した。また、インラック首相は12年4月に中国を訪問した際、京津都市間鉄道に乗り、中国の高速鉄道に対する深い興味を示し、快適さとスピードを絶賛した。