これより約1カ月ほど前に、東芝は別の海外液晶テレビ生産拠点を手放している。
テレビ工場を閉鎖する目的は、なんといっても利益のためだ。東芝によると、今回の中国生産拠点の調整により、固定コストを一層削減することができ、2013年度下半期の黒字化という目標を達成できる見込みだ。また東芝は年度内にテレビ業務の人員を50%削減する計画も立てている。
だが東芝は、相次ぐテレビ業務の「ダイエット」は業務縮小ではないとしている。東芝関連部門の責任者は、世界では液晶テレビの販売台数が減少しており、東芝は市場の変化に合わせて、映像関連業務を調整しただけで、業務を縮小したわけではないと強調する。
だが市場の変化は欧州や米国で起きているだけではなく、東芝のテレビはお膝元の日本でも売り上げが停滞気味だ。