北京市の交通部門と環境保護部門は12日に計画を発表し、今後5年間に100億元を投入して、既存の路線バス車両の大規模な買い換えを行い、電気バスやクリーンエネルギーの天然ガスバスの導入を進めていくことを明らかにした。「新華網」が伝えた。
路線バスは大都市の交通の大動脈で、非常に重要な役割を担っている。路線バス車両は、首都の北京市では2017年までに2万1千台を超え、天津市では16年までに1万台を突破する見込みだ。上海市では現在、一日あたりの路線バスの利用者数はのべ1千万人に上る。長安大学の徐康明特任教授(専門は交通)によると、世界の主要大都市に比べ、中国の大都市は路線バスの規模が大きいという。
今年に入ってから、深刻な煙霧への対策として、北京、上海、天津といった大量の路線バス車両を擁する都市は、車両の大規模な買い換えを行って、排気ガスの排出量を削減することをうち出した。
北京公共交通集団は、今後5年で路線バス車両1万3825台を買い換え、新エネルギー車を4058台、天然ガスバスを7185台に増やし、この2種類で買い換え車両の80%を占めることを計画する。
同集団の責任者の一人は、「実際には、今の北京はすでにクリーンエネルギーを利用した天然ガスバスへの導入規模が世界で最も大きな都市になっている」と話す。北京の路線バスは早くから欧州の排出ガス規制「ユーロ4」に対応してきたという。