着工から20年、中枢の運営成功から10年、4年連続で水位175メートルの貯水成功にあたり、新華社の記者は、国務院三峡弁公室、水利部、長江水利委員会、中国工程院、中国長江三峡集団公司などを訪ねて権威ある専門家に教えを請うとともに、三峡ダム地域とその下流地域に足を運び、多くの資料を集め、「三峡プロジェクト」に潜む様々な注目問題を整理、解読した。新華社が15日付で伝えた。
焦点七:黄金の水路に影響?
近年、三峡ダムの閘門が開くのを待つ船の数が急増しているのを受け、三峡プロジェクトの長江の「黄金の水路」への影響を懸念する声が出始めている。
統計データによると、1949年にわずか191万トンだった長江主流の貨物輸送量は、葛洲ダムを通過できるようになると、2002年に過去最高の1800万トンに達した。さらに三峡ダムの閘門完成で、年間1千万トンだった長江水路の輸送力は単方向で年間5千万トン以上に拡大した。近年、閘門を通過する貨物輸送量は着実に増加しており、2011年に閘門を通過した貨物輸送量は10033万トンと、19年前倒しで年間単方向輸送力5千万トンという当初の指標を実現した。