米連邦準備制度理事会(FRB)は金融危機後5年にわたって実施してきた量的緩和策(QE)を徐々に終了していく方針だ。専門家は、米国の量的緩和策からの撤退は緩やかなものであるため、大きな衝撃をもたらすことはなく、各国はこれに事前に対応できるとの見方を示す。
◇経済好転が縮小の主な理由
「FRBのQE縮小の主な理由は財政リスクの緩和で、経済成長と雇用の見通しが改善したためだ」。民生証券研究院の管清友副院長は「経済データは確かにFRBの希望する目標に近づいており、民主、共和両党は、今後2年での強制削減を約630億ドル縮小し、経済低迷のリスクを軽減する予算協議に合意した。具体的には、まず雇用の安定した改善がある。FRBがQEに設定したハードルは『雇用市場の実質的改善』だが、今のところ雇用市場にはっきりした改善がみられる。非農業部門雇用者数は前月比+20万人以上を維持し、失業率は7.0%まで下がった。次にデフレ予想がなくなり、安定したインフレ予想が起きていることがあげられる」と説明する。