◇新興市場国に米QE縮小対応の余地
光大証券の崔嵘アナリストは、現在の新興市場国の外貨準備と為替相場の柔軟性は外部の衝撃に対応するため、より多くの政策的余地を提供すると指摘する。
「新興市場が流動性リスクの衝撃を回避するのは難しいが、中国にとっては非常に多くのメリットがあるため、直面する流動性リスクは目立ったものではない」と海通証券首席マクロ債券研究員の姜超氏は「流動性リスクは主に経常勘定収支、預貸率、資本勘定の開放度の3つの要素によって決まる。中国はこれらの方面で相対的に優位にある。資本勘定は依然として厳しき規制され、国内の預貸率は低めで、中国人民銀行(中央銀行)が国内の流動性を調節する十分な余地と能力があり、経常勘定の黒字はなお相当な額だ。これらはいずれもFRB がQEを終了しても中国の流動性リスクは目立たないことを意味している」と分析する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月20日