日本企業には、給料をもらって働かない高齢の従業員が多少なりともおり、多くの若い従業員の不満を買っている。この現象はどのように生じたのか、日本のベストセラー「人事部は見ている。」の作者が分析した。
大学新卒生の大量採用は日本の独特な制度
ウェブサイトのレコードジャパンの12月26日の報道によると、大学新卒生の大量採用とは、企業が卒業を控えた大学生に内定を約束し、卒業後の4月に採用する制度であり、日本企業の特徴である。
採用された学生は入社から部署配属まで、自分がどんな仕事をするか全く知らず、数年後に別の部署に異動させられ、全く異なる仕事をすることになる可能性もある。1人の従業員が1つの会社の中で違う仕事をするというのは日本企業の特徴である。
それと対照的に、欧米企業は従業員の得意分野を優先する。募集する際も、同じか似た職業経験を持つ人を募集する。これは日本企業と全く異なる。
このような状況が生じるもう一つの原因は、日本企業の会員制度である。つまり、従業員を企業の一員と見るやり方である。企業と従業員は一対一の関係であり、従業員は企業のために働き、企業は従業員に報酬を支払うのが普通である。日本企業はまず従業員を会員にし、仕事を振り分ける。
このような会員制度は明示する必要がなく、一種の暗黙のルールであり、誰もが古いやり方を守っている。たとえば、従業員の歓送会は原則として全従業員が参加する、上司に飲みに誘われれば部下は従うしかないなどである。