▽再びデフレに?
円安がもたらす促進効果は4月頃に弱まるとみられ、日本経済が再びデフレ局面に入る可能性も排除できない。
デフレは長年にわたって日本を苦しめており、安倍首相は政権の座についた後もデフレとの戦いに力を入れている。13年4月には日本銀行(中央銀行)の黒田東彦総裁が「量的・質的金融緩和」計画を発表すると同時に、2年以内に2%のインフレ目標を達成すると豪語した。
過去数カ月間の毎月のデータからわかることは、日銀がうち出した金融緩和政策は物価水準の引き上げに成功したということだ。13年末に日本の総務省が発表したデータが市場に再び「カンフル剤」を打ち込んだ。そのデータによると、日本の1-11月の生産食品を除いたコアCPI(消費者物価指数)は年率換算で1.2%上昇し、5年ぶりに記録を更新し、経済は15年も続いたデフレの終息へと緩やかに歩き出した。日本政府は12月の月例経済報告の中で、4年ぶりにデフレという表現を用いなかった。