日本で6年間生活している李晨さんは、「長期的な景気低迷を経験している日本人は、不動産投資に慎重になっている。また香港人や上海人と比べ、日本人はそれほど強い住宅購入の意欲を持っていない」と話した。
日本人の不動産投資に対する慎重な姿勢にも理由がある。約四半世紀に渡り、日本の不動産価格は低下を続けているからだ。野村総合研究所は、1990−2002年に、日本人の資産のうち約9兆3000億ドルが「蒸発した」と分析している。
現在の不動産価格の反転上昇の兆しは、多くの人に期待感を取り戻させているが、1991年のピーク時と比べると、現在の不動産価格は約71%下落している。早稲田大学の川口有一郎教授は、「現在の新たな住宅購入ブームは、幅広い経済楽観ムードを形成していない。多くの日本人は購入した不動産の価格が上昇すると予想しておらず、多くの人は下落に備えている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月11日