中国は新興市場の中の重要な一員であることから、今回の危機による衝撃を受ける前に刺激政策を打ち出して市場を救済すべきという声が上がっている。
「刺激政策はまったく必要ない。中国経済の基盤は好調」と中国国際経済交流センター情報部の徐洪才部長は話す。今年1月の輸出入は前年同月比10%(ドル建て)以上増加、昨年1月の高い基数から今年も予想を大きく上回る伸びを示した。
他の新興市場との違い
事実、中国の状況は他の新興市場と大きく異なる。ドイツ銀行大中華圏の担当チーフエコノミスト、馬駿氏は「市場の中国に対する見方は間違っている。中国経済の基盤は大多数のほかの新興市場より健全だと確信する。2014年に米連邦準備理事会(FRB)が債券購入規模を縮小しても、中国は他の新興市場に比べうまく対応できる」と指摘した。