米経済誌フォーブス(電子版)は17日「アベノミクスの最大の希望」という文章を掲載した。
厚い期待がかかるアベノミクスは、賃金上昇で一般家庭の収入を増やすことを中心的位置に置いている。だが多くの企業、特に大きな影響力を持つ中小企業は、賃金上昇の幅は非常に小さいとしている。
安倍首相にとって好運なことに、ある場所の賃金と一般家庭の収入がすごい勢いで増加している。それは中国だ。これがもしかするとアベノミクスの成功を左右するカギとなるかもしれない。
日本の消費者にとってアベノミクスの最大の効果は生活コストが上がったことだ。円安にともない、燃料や食品の輸入コストが上昇した。2013年第4四半期(10-12月期)の物価上昇の影響を差し引く前の名目国内総生産(GDP)の成長率は前期比0.4%増、年率1.6%増となった。日本がデフレを脱却したのは明らかだ。日本銀行が進める大規模な金融刺激策の観点からデフレ脱却に疑問の声があがったことはなく、これまで問題視されるのは成長の持続可能性だった。