外国為替市場と大口商品価格、そして最近のデータを結びつけると、今後半年間の世界経済と為替相場については次のように判断できる。
人民元相場の上昇の予想が弱まり、人民元相場の双方向への変動幅が拡大する。国際資本が新興国市場から先進国市場に回流し、人民元の下落の予想が強まる。貿易黒字の対GDP比が低下していることから、人民元相場が合理的なバランスのとれた水準に向かっていることが示されている。中国経済は2014年第1―2四半期に減速するリスクがあり、市場は人民元相場の上昇の予想を弱め、双方向への合理的な変動に市場の基礎を提供する。
ユーロ、円、豪ドルの相場上昇による影響を受け、米ドル指数が低下しているが、天候要因の米国経済に対する一時的な影響が薄れ、2月と3月の経済データが米国が回復軌道に戻ったことを裏付けるようになると、米ドル相場が再び上昇し、新興国通貨がさらに下落する可能性が高い。
「中国証券報」より 2014年2月28日