2013年の日本の対中直接投資実行額は前年比4.3%減となった。日本資本減少の背景には、日本経済の持続的軟調を間接的に反映していると日本新華僑報が25日、指摘した。
2011年末に中国商務部が発表した統計によると、同年1―10月に米英仏3カ国の対中投資額はそれぞれ前年比14.4%、1.7%、24%減少したが、外資の実際投下額は15.8%増加した。これは日本の対中投資が65.5%増加したためで、さらには2010年の日本企業による年間投資額を上回った。
わずか2年あまりで日本資本はなぜ突然中国市場への自信を失ったのか?
この問題に答えるにはまず海外投資に影響を与える要因として、投資国の経済環境、投資先の経済環境、両国関係があることを知っておく必要がある。
まず投資国、つまり日本の経済環境から分析すると、日本資本減少の背景には日本経済の持続的軟調を間接的に反映している。日本経済を十数年にわたって苦しめているデフレの解決に向け、安倍政権は発足後、「アベノミクス」の3本の矢と呼ばれる経済刺激策を早急に打ち出した。ただ「アベノミクス」が日本経済に刺激を与えたのは数カ月だけで、徐々にその効果を失いつつある。