マレーシアのナジブ首相は24日夜10時に緊急記者会見を開き、消息の途絶えたマレーシア航空MH370便がインド洋南部で墜落したとの見解を発表した。中国国内の保険会社は25日夜より、損害補償の緊急対応ルートを開通した。一部の統計データによると、損害補償金は計3000万元(約4億9500万円)以上に達する見通しだ。マレーシア航空に保険サービスを提供していた保険会社は、すでに初歩的な賠償の処理に着手しているが、最終的な損害補償の金額については確定されていない。広州日報が伝えた。
調査によると、シンガポール・マレーシアツアーが事件の影響を受けており、ある旅行会社では3月の同ツアー申請者が前年同月比で4割減となっている。旅行会社側も販促を早めて顧客を集めようとしており、事件の影響は短期間内に渡り続くと見られる。データによると、国内外の航空市場で熾烈な競争に直面しているマレーシア航空は、すでに3年連続で赤字を計上している。今回の損害補償も、同社の財務状況をさらに悪化させ、破産を招く可能性がある。
◆保険会社、10社超が損害補償緊急対応ルートを開通
中国国内の保険会社は昨夜、損害補償緊急対応ルートを開通した。中国平安によると、同社の生命保険・財産保険・年金保険の支払い対象者は53人に達し、うち生命保険が17人、財産保険が22人、年金保険が8人(1人確認待ち)、健康保険が1人、クレジットカード保険が5人となっている。昨日17時50分までに、中国平安が支払いを完了した損害補償額は1050万元(約1兆7300万円)に達した。