香港上海銀行(HSBC)が3日発表したデータによると、5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の確報値は49.4と、前月確報値の48.1から小幅に上昇した。ただ、同月速報値の49.7をやや下回る水準である。これで、HSBC中国製造業PMI確報値が5カ月連続で景況感の分岐点である50を下回った。4日付中国証券報が伝えた。
HSBC中国の屈宏斌チーフエコノミストは、「最新のデータから、中国経済が回復しつつあることが確認されたが、この回復傾向はまだ脆弱なものであり、第2四半期の経済成長にはなお下振れリスクがある」と指摘する。
また、「前段階の経済の安定成長に向けた政策の効果がすでに現れ始めており、今後数カ月間に政策による経済成長の後押しがさらに強化される見込みだ」と屈宏斌氏が見ている。
「中国証券報」より 2014年6月4日