「製造労働者に支えられて『世界の工場』と呼ばれた中国が初めて日本を超え、産業用ロボットの世界最大の購入国となった。2013年に世界で売られた産業用ロボットの5台に1台の買い手は中国である」。英紙「フィナンシャル・タイムズ」は1日、ドイツにある国際ロボット連盟の統計データを引用し、中国の産業用ロボット購入が昨年、前年比60%近く増の3万6560台に達し、世界最多となったと報じた。第2位は2万6015台の日本、第3位は2万3679台の米国だった。「環球時報」が伝えた。
フィナンシャル・タイムズの報道によると、中国の産業用ロボット購入は2008年から2013年まで年間平均36%で増加した。需要の増大は主に、多国籍の大型メーカーによるもので、自動車産業の需要が際立った。中国には世界最大の自動車市場があり、産業用ロボットの需要に占める自動車製造の割合は60%に達する。もっともコンサルタント企業「Solidiance」のアジア太平洋地域担当のPilar Dieter氏によると、ロボット製造業で主導力を握っているのは依然として日本である。中国市場での産業用ロボット売上の半分は日本企業6社が占め、中国のロボットメーカー大手は4社合計でも中国市場のシェアの5%にすぎない。韓国紙「文化日報」は2日、労働力大国だった中国がロボットの大量使用を始めつつあると報じた。中国の産業用ロボットの輸入激増の主因は、中国による産業オートメーションの推進と外資企業による大量の輸入とされた。
中国の産業用ロボット導入の成長は著しいが、産業用ロボットの使用数が最も多いのは依然として日本である。世界で使用中の産業用ロボットは2012年、約123万台にのぼったが、そのうち日本の保有数は31万台と最大で、世界の約25%を占めた。中国の保有数は約9万6千台、米国の保有数は16万8千台だった。