東風本田の販売車種がバランスを欠いているのと同じく、広汽本田の収益源となっている車種も「凌派(クライダー)」「雅閣(アコード)」「飛度(フィット)」を数えるだけだ。公式データによると、今年第1四半期のクライダーの販売台数は5万224台で、広汽本田全体の販売台数の50%前後に達した。またアコードは昨年通年の販売台数は11.95万台で、総販売台数43.5万台の27.45%を占めた。
だが中国市場で成功している自動車ブランドを見ると、わずかな車種に依存しているブランドは少なく、仮にあっても長期的な発展はなかなかできないのが現実だ。フォルクスワーゲンの強さは、「Sagitar」「Passat」「Santana」「Magotan」「Jetta」「Polo」「Lavida」「Golf」がいずれも各細分市場でトップレベルに位置していることにある。ホンダの製品構成がこうもバランスを欠いているのを見ると、同社が今後どれだけ持ちこたえられるかには疑問を呈さざるを得ない。