▽モデルチェンジの遅さと高価格
アコードの世界市場での販売台数は2013年末までに1900万台に達した。中国市場でのアコードの意味について、あるメディアは、「広汽本田が1999年、世界同時発売となる6代目アコードを中国市場で売り出したことは、中国の自家用車の発展を速めた。その好調な売れ行きを見た大手のグローバル企業各社は、中国市場の重要性を無視できなくなった」と評価している。
アコードの登場は、ジェッタと富康、サンタナが主流だった中国の道路の風景を一変させた。アコードはまたサンタナに代わって公用車の代表ともなった。だが6代目から昨年登場の9代目まで、アコードのモデルチェンジは地味なものにとどまっている。CR-Vは2004年に中国で売り出されてからの10年間で3回のモデルチェンジを行ったが、いずれも二輪駆動を四輪駆動にする、外観をマイナーチェンジするなどにとどまり、コア技術が大きく変えられることはなかった。フィットは初代の販売が5年近く(2003年-2008年)、2代目の販売が6年近く(2008年-2014年)続き、3代目は今年ようやく登場したばかり。本田のモデルチェンジはやはり遅いと言わざるを得ない。