▽品質に高まる懸念
広汽本田のアコードが起こした「結婚式事件」騒ぎを覚えている人はいるだろうか。当時の報道によると、2005年1月9日、杭州で花嫁を迎えに行くために使われた2004年版のアコードが、衝突によって車体が二つに分断され、乗っていた5人のうち3人が死亡し、2人が負傷したという。「数カ月使っただけの新車が真っ二つとなってしまったことに、人々は驚きをおぼえると同時に、アコードの車両の品質と安全性にも疑いの目を向け始めている」
広汽本田はこれに対し、回避と沈黙という態度を取り続け、「品質とは無関係」との立場を貫いた。公式調査も広汽本田の主張を裏付けた。だが車体の分断というスキャンダラスな事件は、広汽本田の品質に対する消費者の不信の種となった。
品質監督団体「質量万里行」によると、2013年の9代目アコードにも発売以来、ブレーキの振動や車輪ハブの異常な損傷、パワーステアリングポンプの異常音などの苦情が続いている。同年11月にはガソリン漏れを訴えるオーナーが40人に達したが、ホンダはこれを「個別の現象」として取り扱っている。