中国市場で早くから戦いののろしが上がったミドルクラス車は、高級車の入門クラス車の絶え間ない参入によって、ますます激しい競争を展開するようになった。これと同時に、トヨタ、VW、ホンダ、日産などのブランドが柔軟な戦略を採り、ミドルクラス車市場での伝統的な強みを固め、拡大しようとしている。
一方で、ミドルクラス車市場の「伝統的人気車」が製品のリニューアルやバージョンアップのペースを速めており、昨年以降では、ティアナ、アコード、モンデオなどのミドルクラス車が続々とバージョンアップを行い、新製品は外観、内装、エンジンの配置などを大きく向上させている。
また一方で、これらのメーカーはスマートカーや新エネルギーなどの分野で「新天地」を求め始めており、高級車メーカーと競合しないようにしている。VWが新たにうち出したブルーモーション技術を採用した車種、カムリのハイブリッドカーなどは、徐々に市場シェアを獲得している。