国家統計局の発表したマクロ経済データから見ると、上半期の国民経済の動向は総じて堅調で、安定の中で前進を実現しているが、経済発展には依然として課題が少なくない。改革・転換のカギとなる時期を迎え、中国経済は急速な発展だけを追求することをやめ、長期的で持続可能な発展に適した新たな速度を探求している。国家のマクロ調整政策はこのため、不断の模索の中で前進し、安定成長を後押ししている。
「新たな常態」に適応 長期発展の探求へ
今年5月、習近平総書記は河南省への視察中、「中国はまだ重要な戦略的チャンスの時期にあり、自信を高め、中国経済の発展が備える現在の段階的な特徴を出発点とし、『新たな常態』に適応しなければならない」と語った。この「新たな常態」という表現は、中国が、経済の短期的な変動にもはや過度の反応をすべきではなく、「長期的な発展状況」にさらに配慮した政策決定をするべきだということを意味する。
国家統計局の盛来運報道官によると、「新たな常態」においては、各方面は、新たな視点と新たな思考によって中国経済をとらえる必要がある。中国のGDPの成長率はここ数四半期にわたって減速しているが、短期的な変化から距離を取り、長期的な視点と中国マクロ経済の大変革という高みに立てば、このような短期的な変動が正常なものであることがわかる。