マクロ調整の4つのポイント
財政部財政科学研究所の賈康所長はこのほど、「人民日報」に掲載された文章の中で、上半期のマクロ調整には次の4つの注目ポイントがあると指摘している。第一に、市場の役割を十分に発揮させ、発展方式の転換を加速し、中国経済をバージョンアップさせるという調整理念が一貫して体現された。第二に、積極的な財政政策と穏健な通過政策という枠組みを維持すると同時に、マクロ調整の自由裁量原則の貫徹に成功し、「微刺激」政策によって安定的な成長を効果的に推進し、市場の自信を高めた。第三に、マクロ調整においてはっきりと供給管理の方式と手段を運用し、区別のある対応を進め、重点を際立たせ、構造の改善を強調し、全体にも配慮した。第四に、マクロ調整と改革深化を有機的に結合させ、短期目標と中長期目標を効果的に連結させた。
賈所長の予測によると、下半期の中国のマクロ経済動向は、過去2年と同様の「前低後高」(前期は低く後期は高い)の軌跡をたどり、通年の経済成長率は7.5%以上となる。賈所長は下半期の調整について、「『需要の管理』と『供給の管理』を効果的に結合しながら供給側からの発動をより重視する」という成功例を関連部門が総括し、国民経済動向のフォローアップを強化し、政策やプロジェクトの積み重ねを将来的な見地から考慮し、改革深化の全面的な推進の過程において、中国のマクロ調整の「国家統治の近代化」という方向性と「改革促進、成長安定、構造調整、国民生活改善」という機能・効果をよりよく実現させることを提言している。