景気対策の効果が出ており、企業の経営状況と収益が改善されている。全国一定規模以上工業企業(国有企業と年間売上高500万元以上の非国有企業)の1―6月の利益総額は、前年同期比11.4%増の2兆8649億8000万元に達し、増加率が1―5月より1.6ポイント拡大した。企業の経営活動を反映する生産高・新規受注・購買量などの指数が、いずれも1ポイント以上上昇して50以上に達している。特に購買量指数の上昇が顕著で、上昇幅は6.8ポイントに達した。企業の資金繰りの悪化もやや改善された。3000社の製造業企業を対象とする調査によると、資金不足を訴える企業の数が上半期に増加を続け、比率が高まったが、7月はこの比率が低下し、前月比0.7ポイント低下の43.6%となった。これは企業の経営状況が好転しつつあることを反映している。
そして、物流業景況指数(LPI)は高位で推移し、小幅上昇した。7月のLPIは前月比0.1ポイント上昇の56.8で、新規受注指数・設備利用率指数・在庫回転回数指数、雇用指数がそれぞれ上昇した。分野別に見ると、鉄道、道路、水運などの企業の経営状況が改善された。在庫量指数の低下、在庫回転の加速は、物流市場の景況感が依然として高まっており、安定成長の発展の流れを示していると同時に、経済成長が加速していることをも反映した。