レアアース磁石の一種「ネオジム磁石」の日本企業による市場独占を打破するため、中国の関連企業が連携を進め、進展を実現している。このほど行われた包頭レアアース産業フォーラムに出席した寧波同創強磁材料有限公司の趙紅良・総経理は、「中国レアアース企業は国内では、日立金属による市場独占の打破に動き出しており、日立金属の独占に関する情報の収集と証拠集めの段階に入っている。国外では、米国での訴訟提起の準備を進めており、まずはいくつかの核心的な特許に照準を定め、関連資料をまもなく米国特許商標庁に提出することになっている」と語った。
米国の弁護士の支援を受け、寧波同創社を含む中国レアアース企業7社は「レアアース永久磁石産業技術革新戦略連盟」(以下「レアアース磁石連盟」)を組織し、日立金属に対する訴訟を進めている。その準備だけですでに1年近くが経っている。
中国のレアアースの30年の発展を振り返ると、特許によって受けた制限は少なくない。「中国企業のネオジム磁石生産の路線は日立金属とは異なる。だが当初から現在まで、中国のネオジムの販路は常に日立金属の特許による制約を受けてきた」と瀋陽中北通磁科技株式有限公司の孫宝玉・董事長は主張する。