孫董事長の推算によると、レアアース磁石連盟の7社の国内でのネオジム磁石の生産量は約1万トン余り。だが特許制限のため、多くのレアアース製品は国外市場に販売することができてない。「ネオジム磁石の本当のハイエンド市場はすべて外資企業が握っており、この市場に入ることのできない我々の損失は大きい」
日立金属への訴訟なしでも上述企業の製品の販売は可能だが、特許制限を回避するためのコストは高い。「例えば、窒素を含む製品の特許をもしも突破できれば、輸出の際に製品が窒素を含んでいるかを考慮する必要がなくなる。さもなければ窒素の含有率を下げる必要があり、コストは非常に高くなる」と孫董事長は指摘する。
レアアース磁石連盟は一年余りの分析と審査によって、日立金属の100件余りの核心特許の成立が不確かであることを発見した。
日立金属にかかわる特許は数多い。同連盟はまず、代表的ないくつかの核心特許をターゲットとして米国で無効申請を行い、一つずつ訴訟を進めるという長期計画を立てている。「米国での訴訟にはまず、特許商標庁という関門を突破しなければならない。これにはコストがかかるが、資金が許す限り訴訟を進める計画だ」