二大不公平問題に対する今回の改革深化グループ会議の注目は公平・正義に対する習氏の協調と相通ずることがある。
中国共産党中央文献研究室はこの頃中国当局サイトに権限を与え、『習近平―社会体制を改革・革新し、公平・正義を促進し、国民の福祉を強化する』といった全面的改革の深化に関する習氏の論述を掲載した。習氏はかつて、中国社会には従来から「寡を憂えず不均等を憂える」という観念がある、我々は経済を引き続き発展するうえで可能な限りきちんと社会公平と正義の促進事業に取り組んでいくと表明した。また、経済建設という肝心事業にしっかり取り組み、「パイ」を大きく作り、社会公平と正義を保障するために一層固い物質基礎を築かなくてはならぬとも強調した。
18日に行われた2つの会議は「パイを大きく作ること」と「パイをちゃんと分けること」との両方に注意を払った。当日午後の中央財経指導グレープ会議では革新型発展けん引戦略の実行について検討した。習氏は、革新型発展けん引戦略を実行することはつまり新しい成長の原動力を作りあげ、経済の持続的、かつ健全な発展を推進せねばならないことだと述べた。