依然として大きい中米間の差 「褒め殺し」に注意を
白副主任によると、外国からおだてられても中国は有頂天になってはならない。おだてられて調子に乗っていると、中国がWTOで享受している発展途上国待遇の一部が削がれる可能性がある。
中米両国は、経済総量の差は縮まっていても、一人当たりの差はまだ大きい。世界銀行の統計によると、購買力平価で計算すると、中国大陸部の2011年の一人当たりGDPは1万57ドルで世界99位、米国の一人当たりGDPは4万9782ドルで世界12位である。
中国の国内世論は、中米間の現実の差にはっきりとした認識を持たなければならない。国務院発展研究センターの張立群研究員によると、GDPは総量比較だけでなく、質の比較も必要だ。中米両国の製造業レベルや科学技術レベル、一人当たりのGDPと個人所得との比、それによって代表される生産力レベルから考えれば、格差はいずれも大きく、中国が発展途上の大国であるという基本的な国情に変わりはない。