スイス・ジュネーブに本部を置く世界経済フォーラムは3日、「国際競争力レポート2014-2015」を発表した。世界144カ国を対象とするレポートで、スイスが6年連続の首位、シンガポール、米国がそれに続いた。4位から10位はフィンランド、ドイツ、日本、中国・香港、オランダ、英国、スウェーデンとなった。
ロイターが3日伝えたところによると、「国際競争力レポート」は「国際競争力指数」をベースに、各国のマクロ経済の安定性、インフラ、医療水準、教育状況、商品・労働市場の効率性、金融市場の成熟度など10余りの項目を指標化している。スイスは高い効率性、イノベーション、マクロ経済の安定性などの方面で卓越しており首位となった。ただスイスの労働市場は今年困難に見舞われた。企業や研究機関はいい人材の登用が難しくなっており、同国のイノベーション能力の優位性を既に脅かしている。米国はフィンランドやドイツを抜いて去年の4位から3位に順位を上げた。レポートによると、同国の金融市場や公共機関の運営方面の政策が成果をあげたためとしている。その一方で、米国国民の政治家に対する不信という普遍的な現象が同国の発展のマイナス要素となっており、解決が待たれる。