日本銀行北京事務所 の福本智之所長は4日、「中国はG20で唯一独特な存在で、中国の経済改革は世界経済の新たな改革熱を呼ぶ重要なきっかけとなるに違いない」と述べた。
福本氏は冒頭で、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の重要な役割及び限界が存在することに触れ、「G20の重要性は増している。08年の世界的な金融危機の際にG20は世界経済回復のカギとなる役割を発揮した。中国は大規模な経済刺激策をとっているため、国内経済は急速に上昇し、世界経済回復に向けた重要な土台を築いたが、G20には限界もある。例えば、米国、欧州、日本の3大先進国が実施した量的緩和政策に対する先進国と新興国の見解の相違は大きく、経済問題で共通認識を得るのは難しい」と指摘。