アリババ・グループは先々週、米国で上場前のロードショー(各地での投資家向け説明会)を始め、投資家の注目を集めた。アリババの株主であるYahoo!とソフトバンクの株価も、高い上昇率を示している。
Yahoo!の株価は12日に4%上昇の42.88ドルをつけ、2006年1月10日ぶりの高水準となった。Yahoo!株の先週の上昇率は、8%に達した。Yahoo!の株価は7月の33ドル付近から計算すると、すでに30%上昇していることになる。アリババ最大の株主であるソフトバンクの株価も、先週12%上昇した。
アリババのIPO目論見書によると、Yahoo!はアリババの4.9%の株式に相当する約1億2170万株を手放す予定だ。1株66ドルで計算すると、約80億ドルの取引になる。Yahoo!は取引後も、アリババの約16.3%の株を保有する。アリババ最大の株主であるソフトバンクは、今回のIPOで株を手放さず、上場後も同社の32.4%の株を保有する。
アナリストは、「アリババの上場で、Yahoo!とソフトバンクが勝者になった。Yahoo!は2005年に、中国で保有する資産と10億ドルをアリババに投じ、40%の株を保有した」と指摘した。米国メディアはYahoo!を創業した楊致遠(ジェリー・ヤン)氏の当初の決定が、「黄金の入場券」を獲得したと賞賛した。
あるファンドマネージャーは、「アリババのロードショーが注目され、2社の株価を力強くけん引した。アリババのIPOに投資家の応募が殺到しており、市場は2社をアリババ間接投資のツールにしている。今週もアリババのロードショーが継続され、2社の株価をさらに押し上げると見られる」と予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月15日