アリババ集団のNY上場(訳注:19日に初値92.70ドルで上場)とともに、その筆頭株主であるソフトバンクの孫正義社長が日本一の富豪の座に就いた。ブルームバーグの報道によると、ソフトバンクの株価が先週はじめから16%上昇し、これまでトップだったファーストリテイリングの柳井正社長の資産を上回った。ブームバーグ・ビリオネア指数によると、孫社長の資産は166億ドル(約1兆8100億円)、柳井社長は162億ドル。ソフトバンクはアリババ株の含み益によってかつてない富を手に入れた。
アリババの上場申請目論見書によるとソフトバンクの持ち株は7億9774万株で、34.4%を占める。アリババは先のIPOの需要予測で、仮条件のレンジを当初の60―66ドルから66―68ドルに引き上げた。投資家の人気が極めて高いためだ。同条件による資金調達額は218億ドル。孫社長(ソフトバンク)は2000年にアリババ株を2000万ドルで取得しており、その含み益は500億ドルに上る。2000倍を超えるリターンになる計算だ。孫社長はそのソフトバンク株式の44%を所有している。