「アリババの上場で、同株を保有する孫社長の資産はさらに膨らむ。インターネット関連株は値動きが激しいが、投資価値の大きな銘柄もある。スマートフォン(スマホ)の普及によって、広告収入が急増する会社の登場も期待される」と語るのはCMCマーケッツのシンガポール在住ステラジストのデズモント氏。また光速安振ベンチャー投資中国の董事・総経理の曹大容氏は、「孫社長はまさに慧眼といえる。アリババの最大の財産は従業員の利益を大切にする企業カルチャーにある。その結果従業員が自ら進んで仕事をする。この無形財産が同社の成長を支えている」と指摘した。
インターネットの黎明期ともいえる1990年代半ば、孫社長はすでに多くの企業に投資を始めていた。将来有望な新技術やオンラインモデルを見つけるために、名も知らない科学技術のベンチャー企業に数十億ドルの資金を投入した。その中で孫社長が14年前にアリババに投資したのは2000万ドル。当時アリババはまだ小さなネット販売会社に過ぎなかった。孫社長はかつてこう語っている。「インターネットの世界では、すべてが急速に変化する。普通のことをやっていては通用しない」と。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月20日