水力発電能力も、さらに拡大される。300メートル以上の高さを持つ錦屏一級水力発電所が、来年竣工を予定している。同発電所は世界最高のダムで、発電量は3600MWに達する。水力発電に使用される水の多くが、ヒマラヤ山脈の河川となっていることから、同プロジェクトは物議をかもしている。地球温暖化が続けば、氷が溶けて生まれる水が減少し、ダムの水位も低下する。ヒマラヤ山脈の雪解けに依存している中国の隣国は、山に流れ込む水が日増しに減少していると、すでに不満を漏らしている。
中国政府は、グリーン革命を成功させられなければ、近年の経済発展の成果をすぐに失うことを、はっきり認識しつつあるようだ。中国はクリーンエネルギーのチャンピオンであるが、環境破壊と大気汚染の世界一でもある。中国政府はこのレッテルを捨てようとしているが、これは容易なことではない。経済成長の犠牲が強いられるからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月23日