19日、中国のネット通販大手「アリババ」(阿里巴巴)がニューヨーク市場で新規株式公開(IPO)を行い(銘柄コード「BABA」)、200億ドルを超える融資を集めた。米国のIPO史を塗り替える融資記録となった。
アリババ創業者の馬雲は、見かけはあまり目立たないが、今回の上場成功で一躍、世界級の企業家の一人となった。資本市場での魅力や社会的な影響力を備えたアリババは、世界級の企業へと発展し、「アフリカのアリババ」や「インドのアリババ」としても投資者を誘っている。
「あなたは昨日、私を相手にしなかった。私は今日、あなたの届かないところにいる」。馬雲の成功の道のりはネット上でこのように表現されている。IPO説明会で馬雲は、「私が15年前に米国で200万ドルの融資を求めた時には、30社のベンチャーキャピタルの拒否を受けた。今回は、多めの資金を持って帰るつもりだ」と語った。アリババのここ数年の発展の過程で、投資のチャンスを失った人は少なくない。