日本では以前から、銀行と企業が融合した大財団式の産業構造によって、銀行と企業が資本市場の最大の投資者となってきた。銀行の主導する金融体系としては、日本の資本市場の証券化率は英国や米国などにははるかに及ばない。
1990年代初めから、国内の株式に対する日本の企業年金の投資比率は増加と減少の過程をたどってきた。投資比率は1999年には36.5%にまで拡大したものの、2009年には21.3%にまで減少した。日本の企業年金が2009年末に保有していた日本の株式の市場価値は15兆8千億円で、日本の株式市場の時価総額に占める割合は4.6%だった。日本の企業年金の資産配置の構成は国際化と多元化が進み、外国の株式と債券への投資の比率は28.9%に達している。これは、日本の低金利と金融市場の低迷によって、国内の金融機関が国外への投資に向かわざるを得なかっことが影響している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月2日