中国依然として投資の戦略的要地である
現在、中国全土で外資による「大規模な撤退」現象はまだ起きていない。南開大学国際企業研究センターの張誠リサーチャーは、中国経済は基本的な流れが良くて、総合的な系統化能力もかなり強い、短期間で外資の大規模な「引き潮」はあり得ないと指摘している。
多くの外資系企業の責任者の目には中国は依然として投資の戦略的要地だと映る。キャタピラー(天津)の王光勝総経理は「経済参考報」の記者に、「天津大型エンジンとエンジンユニット」プロジェクトはトータルで3億ドルにのぼる投資額になるが、2011年に定礎を行い、現在資金投入を全て終えたと紹介しながら、中国のシェールガス開発はスタートを切ったばかりで、大型エンジンの将来のマーケットニーズは大きいだろうと語った。
ボッシュチャイナの陳玉東投資CEOは、ボッシュは中国を低コストの製造基地と見なしているのではなく、会社の世界市場における分布と見なしていると話した。大型技術とサービスのサプライヤーとして、昨年度中国におけるボッシュの営業額は412億元であり、18%増だった。
全国的に外資導入は依然として上昇ペースを保っている。商務部のデータによると、今年上半期、外資による新設企業の数が10973社、前年同期比で3.2%増となり、実行ベースの外資導入は633.3億ドルで2.2%増だった。主要国・地域の対中投資は全体的に上昇ペースを保ち、実行ベースの外資導入トップ10の国・地域(香港、台湾、シンガポール、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、オランダ)は合計595.3億ドルを投資し、全体の94%を占め、3.9%増となった。