法に基づく行動は新たな経済利益を生み出す
問:今後の法律整備による新たな経済利益の創出方法についてお聞かせください。
答:我が国において司法の独立は司法の立法権からの独立ということを指すものではなく、司法権が行政機関・社会団体・個人から独立していることを意味するものだ。実際、権力本位という長い歴史的沈殿によって、司法権はただ行政権がその意思や政策を遂行する道具にすぎず、今なお行政権の従属という実態から抜け出していない。このことは国家の基本権力構造設計の主旨とかけ離れており、経済成長のモデルチェンジという法制環境の形成に不利だ。
経済成長のモデルチェンジに有利な法律制度の形成を促進し、それを実行してはじめて真に役割を発揮できるものだ。目下、法律の実施・監督において次のことに気を配る必要がある。先ず技術面では立法の精度と実行可能性を強化し、次は現行の経済法律・法規間の不調和、かみ合わないという現象を解決し、三番目は法律執行者の素質を高め、行動のルール化を図ること。四つ目は行政独占をなくし、行政による司法への関与、政治と企業を分けないという現象を撲滅し、資源配置の合理化を図ること。五つ目は地方保護主義と官僚主義を阻止し、一部の官僚部門による法律執行の不平等、行政再審議の無効果といった問題を解決すること。六つ目は監督メカニズムの健全化を図ることである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月24日