「滬港通」とは、上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度で、上海証券取引所と香港連合取引所を技術的に結びつける。中国大陸と香港の投資家は、現地の証券会社もしくは仲介業者を通じ、相手側の取引所で取引されている規定範囲内の銘柄を売買できる。滬港通という商品を連結させる革新的モデルは複製可能で、将来的な上海・深セン証券取引所とEurex、ナスダック、ニューヨーク証券取引所の国境を跨ぐ協力の、参考としての意義を持つ。24日付中国証券報が伝えた。
滬港通は定義上、取引所の国境を跨ぐ協力方法、商品の連結方法、取引所に基づく技術的な連結である。取引所の国境を跨ぐ協力方法は、長年の模索により5種類が存在する。これは交差上場、特別清算会員、相互決済、指定ルート、商品連結だ。そのうち商品連結は一国(地域)の取引所と異なるタイムゾーン、異なる市場の取引所が、本国通貨を基礎とする商品連結を行ない、商品の取引時間を延長する。域内外の投資家の参与を認め、本国(地区)の取引所と商品の世界市場での影響力を拡大する。商品連結は本土の取引に対する監督管理の規則を変えず、システムおよび技術的手段により取引所の商品と事業を開拓し、資本市場に間接的に影響を及ぼす。
滬港通も取引所の商品連結の一例だ。本質的に言えば、これは上海証券取引所と香港連合取引所の協力による商品連結である。この技術的な連結という形式は取引所の協力の進展を実現し、本土の監督管理政策を変えることもない。互いに相手側の監督管理規則と管理方法を尊重し、地域内の資本市場の国際化を促し開放度を高める。