実際、アリババの海外展開はとっくに幕を開けていた。2010年にイーベイ(eBay)のサプライヤーであるVendioに出資して競争相手を阻止したことから、オンラインショッピングサイト「11 MAIN」への投資による垂直eコマースの業務展開、さらに2億4900億ドルという戦略的投資によってシンガポール・ポストの株式取得宣言まで、アリババの海外M&Aは次第に進み、業務展開も広まりつつある。
海外市場という巨大な潜在力に直面して、馬雲氏はアリババに海外展開のロジックを示した。つまり、「国際化は決して国外で業務を設けたり工場を保有したりすることを意味するものではない。国際化の最重要なことはグローバルな考え方・戦略を持つことだ」。
未来資産環球投資の合同首席投資官であるRahulChadha氏はアリババの国際的業務展開に自信満々のようだ。彼は「アリババは海外展開の実力を十分に備えている。決算報告書から分かるように、アリババの粗利益率が75%、運営利益率が55%に迫っている。続く5-7年間は肝心だ。経営陣はアジア諸国やアジア以外の国々へ出ていって、似通ったマーケットチャンスを掘り起こさねばならない」と語った。