注目点二、「生態圏」の強力な統合
馬雲氏は2000字余りの目論見書で24回にわたり「生態圏」という言葉に触れたが、それは間違えなくアリババ今後の成長を左右するキーワードになる。「我々は技術的限界を探る技術会社ではなく、技術進歩を持続的に推し進め、商業的限界に挑み続ける企業だ」と馬氏が指摘した。
「これまで開拓した分野を除き、アリババは続いて更に新しい業界に参入する」。アリババの陸兆禧CEOがこう語った。いわゆる「これまでの開拓分野」とは、海爾(ハイアール)・銀泰百貨の株式取得によって従来の商業に参入したこと、12億ドルを投じた優酷(youku)株式の取得でエンターテイメント王国に進出したこと、ベンチャーキャピタル方式でタクシーアプリ「快的打車」の幕裏「出資主」になり、オンラインタクシー分野に足を踏み入れたことなどを指す。